NY市、2年ぶりにASP完全復活 路上駐車、週2回の移動が必要

 

 

NY市、2年ぶりにASP完全復活

路上駐車、週2回の移動が必要

 

曜日と時間帯で駐車禁止を示す標識(本紙)

 

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、不要不急の外出を避けるために停止していた「Alternate Side Parking」(ASP)について、ニューヨーク市は5日から2年ぶりに完全に復活させた。路上駐車ができない曜日や時間を標識で示し、ゴミで汚れた道路を清掃するとともに増えているネズミを駆除し、綺麗な街づくりを目指す意向だ。ゴッサミストが伝えた。

 アダムズ市長は、コロナ禍で失われた財源を取り戻したい考え。市会計検査院のデータによれば、駐車違反の罰金による年間収入は5億1500万ドル(2016年度)に上っており、増加傾向だ。ASPに反した場合の罰金は65ドルに設定されている。

 気候変動の要因となる二酸化炭素の排出量削減に向け、ニューヨーク市は4月、自転車専用レーンで使用可能な小型道路清掃機を投入し、自動車の代わりに自転車の使用を促すための対策として、1100万ドルの予算を投じる方針を明らかにした。今回のASP復活は、その方針の一環として実施された。

 復活により、路上駐車をしている市民は週2回、車を移動させる必要がある。市衛生局は「大方のニューヨーク市民はパンデミック以後、街の清潔さが失われたと認識しており、その一因はASPの解除にある」と指摘。市民からは「復活の必要性を理解する。そうでないと、不潔な中を歩くことになる」と歓迎する反面、二重駐車が増えることを懸念する声も出ている。

 


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