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共同通信
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【ニューデリー共同】経済危機に陥っているスリランカのラジャパクサ大統領が9日、辞任する意向を固めた。地元メディアが報じた。退陣を求める大規模な抗議デモが起き、大統領公邸を群衆が占拠するなど収拾がつかなくなっていた。13日に辞任する見通し。ウィクラマシンハ首相も9日に辞意を表明した。
ラジャパクサ氏は中国寄りの外交政策を推し進め、インフラ整備を理由に多額の資金を借りたことで財政難を招いた。新型コロナウイルス感染拡大で観光業が打撃を受けたことも響き、外貨が不足。今年4月、1948年の独立以来初となる対外債務のデフォルト(債務不履行)になった。