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共同通信
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【ソウル共同】鹿児島県日置市に窯を構える薩摩焼の陶芸家、十五代沈寿官さん(62)が9日、韓国の京畿道金浦市にある先祖の墓参りをした。沈さんは、豊臣秀吉の朝鮮出兵に際して1598年に日本に連れてこられた朝鮮人の子孫で、沈家は日本で代々薩摩焼の陶工だった。初代、沈当吉の両親らの墓が金浦市にあることが最近判明し、墓参りが実現した。
沈寿官さんは大勢の韓国の遠戚から歓迎を受け、案内してもらい墓に花を手向けた。「(先祖らは)日本にたくさんの勇気づけてくれる人たちがいて424年間も日本で生きてこられた。ただやっぱり帰りたかっただろうと思うと、胸が詰まった」と話した。