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共同通信
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「晋ちゃん、晋ちゃん!」。奈良市で8日、凶弾に倒れた自民党の安倍晋三元首相が搬送された奈良県立医大病院(奈良県橿原市)に駆け付けた妻の昭恵さんは、安倍氏の意識の回復を願って名前を繰り返し呼んだものの、思いは届かなかった。党関係者が9日、最期をみとった際の様子を明らかにした。
病院では、医師が輸血を大量に行うなど蘇生措置を実施。その場にいた自民党安倍派の議員らも「総理」「会長」と声をかけ続けた。だが心肺停止の状態だった安倍氏の心拍が再び動き出すことはなく、最後は医師の説明を受けた昭恵さんが「蘇生は難しい」と判断したという。