編集部が気になった1週間の出来事
編集後記
皆さん、一週間お疲れさまでした。
今週もいろいろなニュースがありましたが、安倍元首相の悲報には、驚かされました。アメリカにおいては、今週もシカゴ近郊で銃乱射事件が起こり(私の知り合いも、すぐ近くにいましたので)、ニュージャージー州では銃規制強化の法案に知事が署名するなど、銃関連のニュースが続いていますが、まさか日本で銃による首相経験者の暗殺が起こるとは思いませんでした。安倍元首相の悲報に接し、心より哀悼の意を表します。
安倍元首相は、在職中ニューヨークにも当然毎年のように来られていましたが、講演をふくめて、コミュニケーションが非常に上手であった印象が強く残っています。ユーモアをふまえた“アベノミクス”、“3本の矢”のわかりやすい説明に加えて、講演主催者のバックグラウンドにも触れるスピーチはNYの聴衆のあいだでも非常に好評でした。もちろん講演内容をご自身で書かれていたとは思いませんが、以前NYでの講演(https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000102015.pdf)にあたっては、前日に実際の会場に入られ講演を練習されていましたので、首相になり、日々講演をこなされる中でも努力をされる姿勢が非常に印象的でした。ただし、その練習により、ビルの前は通行止めになり、それなりにあたりは混雑してしまっていましたが。。。まあNY、特に国連総会期間中は、これもよくあることなので、皆さん慣れているようでしたが。
また安倍元首相は、歴代最長の在任期間をほこられましたが、2012年の第二次安倍内閣組閣までは、2006年の小泉元首相退任以来、ご自身の第一次政権を含めて、ほぼ毎年のように総理大臣が変わっていた状況であり、日本という国に対して持続的な興味を持ってもらうのが極めて難しい状況でした。官僚の方々もおっしゃっておられましたが、トップが変わると、多かれ少なかれ前任者との違いを打ち出すことから始まりますので、結果前任者からの方針変更と新しいトップの方針策定で半年ほどは費やされてしまい、そのような中で存在感を高め続けることは非常に難しいです。その点においても、安倍元首相が、長期安定政権を築くことにより、日本からの持続的な発信を通じて、対外的発言力を高められたという点は、海外在住の一人として、安倍元首相の非常に大きな貢献であったと感謝しています。我々としては、安倍元首相が回復してくれた海外の日本の存在感をより高め、日本人の“居場所”をより快適なものにできるように、引き続き日々貢献できればと考えております。
Rest in piece
お知らせ
在ニューヨーク総領事館では、安倍元首相が逝去されたことを受け、11日と12日に弔問記帳を受け付けます。
日時:7月11日(月)及び12日(火) 9:30〜15:00
場所:在ニューヨーク総領事館 18階広報センター内ギャラリー・スペース
詳細:https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00667.html
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