世界の出生率2.3人

Published by
共同通信
米ニューヨークの国連本部=2021年4月

 【ニューヨーク共同】国連が11日に公表した世界の人口に関する報告書は、女性1人が産む子どもの人数を示す平均出生率が低下傾向にあり、1990年の3.3人から2021年には2.3人に減ったと推計した。18年には65歳以上が5歳未満の人口を初めて上回り、世界的に少子高齢化が加速していると指摘した。

 21年の出生率は、欧州と北米、東・東南アジアが1.5人と地域別で最も少なかった。世界全体でまだ若年層の人口が多いため、出生数は40年ごろまでわずかに増え続けると見込んでいるが、50年までには2.1人にまで下がり、人口を維持できる最低限の水準に近づくと予測している。