アジア系女性に液体浴びせる
「クソ中国人」と暴言の男、ヘイトクライムで起訴
マンハッタン区ミッドタウンの地下鉄駅で2カ月前、アジア系女性2人に液体をかけ暴言を吐いた男が13日、ヘイトクライム容疑でニューヨーク州高位裁判所に起訴された。ニューヨークポストが報じた。
起訴状によると、デリック・ジョンソン被告(40)は5月8日、地下鉄ロックフェラー・センター駅で、韓国系女性2人に正体不明の液体を浴びせ、被害者の1人に「このクソ中国人が。なぜ米国にいるのかわからない」と罵った後、体当たりした疑い。転倒した女性(26)は、腕と脚に著しい打撲傷を負い、頭部とあごに酷い痛みと腫れが生じた。
ジョンソン被告は、ヘイトクライムとしての第3級暴行罪2訴因、軽犯罪にあたるヘイトクライムとしての第2級加重ハラスメント罪2訴因で起訴され、罪状認否を受けた。精神鑑定を命じられ、留置場に再拘留されている。
警察関係者によると、ジョンソン被告は先月も、わいせつ行為をする男がいるとの通報を受けて、チェルシーに駆けつけた警官2人に襲いかかり、逮捕された。1人の警官の上に乗り、顔面を何度も殴った後、もう1人の警官の顔面を殴ったとされている。アジア系米国人を標的とした攻撃は、一部の政治家が新型コロナウイルスを中国の責任とする発言をした後、パンデミックの間にニューヨーク市と全米で急増した。
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