「休眠預金」民間活用拡大へ

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共同通信
休眠預金の積立金の推移

 政府は10年以上お金の出し入れがない「休眠預金」を民間公益活動の支援に充てる制度の運用を、拡大する方向で調整に入った。現行の使途は子どもや若者、困窮者を支える団体などへの助成金に限っているが、今後は出資や貸付金としても活用するよう検討。使い道を広げることで、塩漬け状態の資金をより生かせるようにするのが狙い。政府関係者が16日、明らかにした。

 政府は2023年3月までに見直し案をまとめる方針。制度の基本となる休眠預金活用法を改正する案もある。支援の原資となる休眠預金のうち、活用されずに残った「積立金」は22年度末に約1700億円になる見通し。