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共同通信
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2月に開かれた北京冬季五輪のために中国が整備した高速鉄道(中国版新幹線)の新路線が、需要不足で1日1往復だけの運行になっている。駅前の商業施設は閉鎖中。国家の威信をかけたプロジェクトが有効活用されていない。
中国は北京と河北省張家口に分散する五輪会場を約1時間で結ぶ新路線を建設。中国メディアによると総投資額は580億元(約1兆2千億円)。「万里の長城」の地下深くを通る全長約12キロのトンネルを貫通させ、「ハイテク五輪」の象徴として自動運転システムも導入した。
大会中は1日17往復ほど運行。最高時速350キロで大会関係者や報道陣を運び、国際的に注目された。