ニューヨーク市、悪臭の苦情増加
ホームレスの屋外排泄行為が原因
ニューヨーク市で、悪臭に対する苦情が増加している。ニューヨークポストが公式データを分析したところ、今年に入ってから6月末までの間、市行政サービス問合せ番号「311」へ寄せられた屋外の異臭への苦情が5746件へと、昨年同時期から54%増加。その後、過去最多となっていたことが分かった。
苦情の内容は「腐ったような、しばらく置いてあった食べ物のような臭い」や「使用済みおむつのような臭い」など。ホームレスが路上や放置された屋外ダイニング用の小屋、地下鉄の階段などの屋外で排泄行為を行うことが原因だ。ネットに掲載された調査データによると、7月2日の時点で、市内の公園のトイレの14%近くが公式に閉鎖され使用不可能だった。デブラシオ前市長と市議会が2016年「刑事司法改革法」の一環として、公衆放尿を非犯罪化したものの、これも屋外での排泄行為を助長した可能性がある。
市警(NYPD)の広報担当者によると、今年の最初の3カ月間に公衆放尿に対して発行された民事召喚状は280件で、昨年同時期の169件から増加。刑事召喚状は85件で昨年の81件から増加していた。市衛生局は悪臭問題を認め、7月から始まった「街頭ゴミカゴ拾いプログラム」に新たに4000万ドルを投入することで、変化をもたらすことを期待している。
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