自殺防止ホットライン988が運用
全米で増加傾向、社会問題化
全米で自殺防止のホットライン「988」が19日、運用が始まった。米国内で自殺は増加傾向にあり、社会問題化している。利用方法や留意点などについて、ニューヨーク・ファミリー(19日付)がまとめている。
米疾病対策センター(CDC)によれば、全米では2020年、11分に1人が自殺で死亡、10~64歳の死因でトップ9に含まれていた。とりわけ、若年層の10~14歳と25~34歳では、自殺は2番目の死因だった。その中間にあたる15~19歳では、死因のトップ3に自殺が位置付けられている。とりわけ、LGBTを自認する若者は、同世代の若者よりも自殺願望や、自殺する割合が高くなっているという。
988に電話を掛けるか、テキストメッセージを送ると、メンタルヘルスの専門家が24時間365日態勢で応対。話を聞き、支援するために必要なリソースにつなぐ。同様のサービスを提供してきた10桁の電話番号も引き続き、利用できるものの、3桁と短くすることで、簡単に使用できるようにした。2021年に360万件に上る相談が寄せられた10桁番号と比べ、988は導入から1年で相談件数はその2倍に上ると予測されている。
一方、ニューヨーク市はメンタルヘルスや薬物利用に関する相談窓口「NYC Well」を設置。888-NYC-WELL(888-692-9355)への電話や、65173に「WELL」とテキストメッセージを送れば支援が受けられる。
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