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共同通信
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健康診断のエックス線検査中に女子生徒の胸をもんだとして準強制わいせつ罪に問われた、診療放射線技師だった江崎有樹被告(40)の控訴審判決で、福岡高裁は21日、被害証言に疑問があるとして無罪とした一審福岡地裁判決を破棄し、審理を地裁に差し戻した。
市川太志裁判長は判決理由で、一審判決が被害証言の信用性を否定した点を「証言の内容理解や評価に誤りがある」と指摘。審理を尽くしていないと認定し、検察側証拠の調書などを不採用とした判断にも問題があったとした。
一審判決は、生徒の公判での証言が変化したと判断。他の生徒とのやりとりで記憶が上書きされた可能性があるとした。