金融緩和を維持、米欧と違い鮮明

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共同通信

 日銀は21日の金融政策決定会合で、現行の大規模な金融緩和策の維持を決めた。欧州中央銀行(ECB)は同日開く理事会で11年ぶりとなる利上げに踏み切る見通し。来週には米国も大幅利上げを決める見込みで、米欧の政策との違いが一段と鮮明となった。金利差拡大で円安が一段と進む懸念もあるが、黒田東彦総裁は記者会見で「金利を引き上げるつもりは全くない」と述べ、0.25%程度とする長期金利の上限変更も否定。粘り強く金融緩和を続ける方針を強調した。

 黒田総裁は、「円安を止めようとしたら大幅な金利引き上げとなり、経済にすごいダメージを与える」と指摘した。