防衛費「少額」強調、22年白書

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共同通信
2022年版防衛白書のポイント

 岸防衛相は22日の閣議で、22年版防衛白書を報告した。中国とロシアによる軍事協力の動きを「懸念を持って注視」すると警戒感を表明。台湾情勢の記述を昨年から倍増した。国民1人当たりの防衛費が他国より少額だと強調。年末の23年度予算編成に向け、増額を訴えた形だ。敵基地攻撃能力を改称して政府が保有を検討中の「反撃能力」にも触れた。

 中国に関し、国防費増加などを挙げ「地域と国際社会の強い懸念」と批判。日本周辺で繰り返される中ロの共同行動を「さらに軍事的な連携を深める可能性もある」と分析した。

 台湾を巡っては「中台間の軍事的緊張が高まる可能性も否定できない」とした。