デブラシオ前市長、事実上政界引退へ
「選挙政治から離れる時が来た」
前ニューヨーク市長のデブラシオ氏は19日、今秋実施される米下院議員選のニューヨーク第10選挙区からの出馬を見送る意向を示した。自らのツイッターで「選挙政治から離れる時が来た。別の方法で尽力することに集中する」などと強調した。事実上の政界引退表明とみられる。CNNが報じた。
ツイッターに投稿した動画では「選挙区の有権者は、(私ではない)別の候補者を求めていることが明らかだ。私は、その考えを尊重する」と述べた。ニューヨーク市選管のホームページによれば、デブラシオ氏の他、12人が立候補を予定している。
デブラシオ氏は同じ動画で、市民への感謝の意向を示す一方「自らが過ちを犯したことを認識している。将来は、もっとうまくやりたいと思っており、そうした失敗から学びたい」と強調。2期8年に及んだ市長時代に「失政」があったとの認識を示した。
デブラシオ氏は、市長在任期間中の2020年大統領選で民主党の候補者選びに名乗りを上げた。しかし、各種世論調査での支持率は1%にも達しなかったため断念。今秋のニューヨーク州知事選への出馬も検討したが、支持の広がりが見られず、またしても断念した。5月には、マンハッタン区の一部と地元・ブルックリン区の第10選挙区からの立候補を表明するなど、政治姿勢が二転三転していた。
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