福島第1、設備着工を地元判断へ

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共同通信

 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の処理水を巡り、原子力規制委員会は22日、海水で薄めて海洋放出する計画を認可した。これを受け、福島県と立地2町は近く、原発敷地と沖合1キロの放出口をつなぐ海底トンネルなどの本体着工を了解するかどうか判断する。内堀雅雄知事は取材に「関係自治体などと連携し、丁寧に検討したい」と述べた。

 東電は了解が得られ次第着工し、目標とする「2023年春ごろ」の放出開始に向け同4月中旬の設備完成を目指す。ただ放出を始めるには、風評被害の懸念から計画に反対する全国漁業協同組合連合会などの理解を別途得る必要がある。