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共同通信
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広島市の平和記念公園で23日、原爆ドームを題材に、夏休み中の子どもたちを対象にした写生イベントが開かれた。未就学児から中学生まで約50人が参加。被爆者の江種祐司さん(94)の講話を聴いた後、色とりどりの絵の具を使って描いた。
江種さんは師範学校生だった17歳の時、米軍が投下した広島原爆に遭った。「人々は高温で骨まで燃え尽き、空中に吹き上げられ、黒い雨と共に降り、広島の地面に染みこんでいる」と恐ろしさを伝えた。
参加した広島市立小3年の栗原莉奈さん(8)は、爆風で壊れたドームの壁を丁寧に描き「(原爆投下を)しちゃいけないな、とすごく思った」と語った。