官製談合、前市長に有罪

07/24/2022

　秋田県鹿角市発注の工事の入札に関する情報を業者に漏らし落札させたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた前市長児玉一被告（75）に、秋田地裁は25日、懲役3年、執行猶予4年（求刑懲役3年）の判決を言い渡した。

　公競売入札妨害の罪に問われた落札業者4人のうち、元役員柳沢義人被告（75）を懲役1年、執行猶予3年（求刑懲役1年）としたほか、残り3人も執行猶予付きの判決とした。

　柴田雅司裁判長は判決理由で、市長として公正な入札を実施する必要があるにもかかわらず「職務に反し、市民の信頼を損なう行為」と指摘。一方で事実を認め反省していることから執行猶予を付けた。