「領土割譲すべきでない」

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共同通信
キッシンジャー元米国務長官(ロイター=共同)

 【ベルリン共同】キッシンジャー元米国務長官(99)は24日、ドイツ公共放送ZDFの番組で、ウクライナに侵攻したロシアと交渉する場合も「領土を差し出すことを条件にしてはならない」と強調、領土割譲をすべきではないと述べた。

 ウクライナ情勢は「冷戦期より複雑で、長期化すればより危険になる可能性がある」と指摘。欧米諸国がロシアのプーチン大統領と交渉すべきかとの質問に対しては、明言は避けたものの「私が国務長官時代に交渉相手は選べなかった。欧米諸国の指導者は何を交渉し、(交渉で)何を諦めないかを明確にすべきだ」と述べ、交渉を検討すべき段階に来ているとの認識を示した。