教皇、カナダ先住民に謝罪

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共同通信

 【ローマ共同】カナダを訪問中のローマ教皇フランシスコは25日、西部マスクワシスでカナダ先住民との集会を開き、カトリック教会が運営する寄宿学校で過去に大規模な虐待があった問題に関し「許しを請い、深くおわびする」と謝罪した。カナダでは19~20世紀、同化政策に基づき約15万人の子どもが家族から引き離されて寄宿学校で暮らし、虐待などで数千人が死亡したとされる。

 教皇は今回の訪問を「ざんげの巡礼」と位置付けた上で、多くのキリスト教徒が「悪事」に関わり、寄宿学校の子どもたちが肉体的、精神的虐待に苦しんだのは「破滅的な過ち」によるものだったと強調した。