北海道の死者14万9千人想定

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共同通信
日本海溝・千島海溝沿いの地震での被害想定

 北海道は28日、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震が発生した場合の被害想定を発表した。津波による道内の死者数は最悪の場合、国の想定を1万2千人上回り、14万9千人に上ると推計。一方、早期避難を徹底すれば、死者数を大幅に減らせるとして、今後市町村と連携を進める考えだ。

 道は国が設定した震度に、これまでのボーリング調査で得られたデータを加味して震度を再計算。さらに津波からの避難距離なども実際のルートを考慮したため、国の被害想定を上回った。

 屋内へ避難できなかったり、津波に巻き込まれたりして低体温症で死亡する恐れがある避難者数については6万6千人と見積もった。