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共同通信
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文部科学省は28日、小学6年と中学3年の全員対象で4月に実施した2022年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。4年ぶり実施の理科では、実験や観察で得られたデータを分析して解釈するといった新学習指導要領が重視する領域で課題が見られた。難易度が異なるため単純比較できないが、中3理科の平均正答率は前回より大幅に低下した。
学校へのアンケートで、新型コロナウイルスが拡大した21年度に理科で実験・観察をする授業の頻度が大幅に減少したことも判明。回数が少ない児童生徒の方が正答率は若干低いが、文科省は「統計上、有意な差ではない」としている。