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共同通信
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【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、対米戦争と位置づける朝鮮戦争(1950~53年)の休戦協定締結記念日の27日の演説で、韓国の尹錫悦政権を罵倒して強くけん制した。北朝鮮国内で尹政権への反感を高めながら、南北の緊張を激化させて体制を引き締める狙いとみられる。先制攻撃には核兵器で反撃することもほのめかして威嚇した。
金正恩氏は尹政権や韓国軍を「汚らわしい対決狂、不良ども」「軍のごろつき」と呼んだ。こうした表現は対南宣伝サイトは使ってきたが、最高指導者が国内向けに公言したことで尹政権と対話する可能性は相当低くなり、偶発的な衝突の防止が難しくなった。