ロシア侵攻、失敗と歴史に刻む

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共同通信
米ワシントンで講演する林外相=29日(外務省提供・共同)

 【ワシントン共同】林芳正外相は29日(日本時間30日未明)、訪問先の米ワシントンで講演した。軍拡を続ける中国を念頭に「ロシアのウクライナ侵略は明らかな失敗だったと歴史に刻み込まなければ、ロシアに続き、力による現状変更を試みる国が出てくるのは必至だ」と訴えた。

 中国の核戦力増強や北朝鮮の核開発問題に言及。米国が核を含む兵器で日本防衛に関与する「拡大抑止」について「信頼性と強靱性を一層向上させる努力が日米に求められる」と力を込めた。

 同時に、8月には核拡散防止条約(NPT)再検討会議に岸田文雄首相が日本の首相として初めて出席すると説明した。