処理水放出トンネル着工へ

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共同通信
回答書を手渡した後、記者団の取材に応じる福島県の(左から)伊沢史朗双葉町長、内堀雅雄知事、吉田淳大熊町長=2日午後、福島県庁

 東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の処理水海洋放出計画で、福島県の内堀雅雄知事と吉田淳大熊町長、伊沢史朗双葉町長は2日、県庁で東電の小早川智明社長に会い、海底トンネルなど放出設備の本体工事開始を了解すると伝えた。来年春ごろの放出開始を目指す政府と東電は近く、工事に踏み切るが、漁業団体など関係者の理解を取り付けるのは難航必至だ。

 東電の計画では、処理水中の放射性物質トリチウムの濃度が国基準の40分の1未満になるよう海水で薄めて、海底トンネルを通して1キロ沖から放出する。完了まで数十年かかる見込み。