閣僚演説「切迫感欠く」

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共同通信

 【ニューヨーク共同】米ニューヨークで開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に参加している核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のベアトリス・フィン事務局長が2日共同通信の取材に応じた。前日の岸田文雄首相や各国閣僚級の演説には「切迫感を感じなかった」と失望感を示し核脅威の増大に対処する行動を求めた。

 岸田首相は演説で5本柱の行動計画を発表、核兵器不使用の継続や若者に被爆地訪問を促す国連基金創設などを表明した。フィン氏は若者への教育を評価しつつも他国に行動を要請するより「日本が自ら動くべきだ」として米国の「核の傘」に依存する安全保障からの脱却を求めた。