NY市に4000人の移民流入
シェルターなどの迅速提供へ市長が緊急宣言
ニューヨーク市のアダムズ市長は1日、移民に対するシェルターと支援サービスを迅速に提供するため緊急調達宣言を発令した。同日、amニューヨークが報じた。
今年の5月から、約4000人の移民が市内に流入している。市のホームレスサービス局によると約10%増。アダムズ氏は「ニューヨークは移民の街。何人をも諸手を挙げて歓迎する」とコメント。「シェルターを追加で調達し、法律、医療、教育といったサービスを迅速に提供したい」と続けた。不法滞在者にとってニューヨーク市は聖域となっており、不法滞在者も受け入れる態勢にある。連邦政府の取り締まりを逃れてくる不法移民もいる。このため、実際の流入者数はもっと多いとの指摘もある。
人権擁護団体リーガル・エイド・ソサエティー(LAS)は、移民家族がブロンクス区内のシェルターの床に寝かされたなど、アダムズ氏の移民政策を批判。市議会も今月9日に公聴会を予定している。今回の宣言はそうした批判に対応したもので、アダムズ氏は「手をこまねいているわけではない」と話した。LASは宣言を評価しつつも「法的ステータスにかかわらず、恒久的な住宅や家賃補助バウチャーで支援することも肝要だ」とする声明文を出している。
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