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NY市長、採用応募者の顔写真添付を指示
雇用のダイバーシティ確保を意図

ニューヨーク市のアダムズ市長は、副局長や広報担当者などの採用時に応募者の顔写真の添付するよう各部局に指示を出した。5日、ニューヨーク・ポストが報じた。
この指示を4日報道した政治専門サイト「ポリティコ」によると、雇用のダイバーシティ(多様性)を確保する意図がある。ただ、同サイトがインタビューした市関係者のほとんどは意図は支持できるとしながらも、「アダムズ政権は採用にあたり、能力よりも人種や民族を重視するという印象を拭えない」と懸念の声を漏らしているという。指示はアダムズ氏側近から4月19日電子メールで送られた。アダムズ氏から直接「我々の有権者を反映した人物を採用したい」と告げられた高官もいる。顔写真はリンクトインなどのSNSから入手できるものを使う。別の高官は「採用プロセスは困難というより、異様で違和感を感じる」と話している。そうでなくても、市職員採用に遅れが出ている。4月現在、市職員の求人の8%が埋まっていない。
当のアダムズ氏は4日の記者会見で「採用者の顔を迅速に覚えたいから」と釈明。「自分の政権の主要人物を認識できなかったら失礼の極みだ。自分の部下の名前は知っておくべきだ」と続け、各部局長に顔写真付きの組織図作成を要請したことも明らかにした。
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