容疑者接近、10秒気付かず

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共同通信
安倍元首相が銃撃された現場に供えられた花束=6日午後、奈良市

 安倍晋三元首相の銃撃事件で、山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検、鑑定留置中=が、安倍氏に向かって歩き出し、発砲するまでに約10秒あったことが6日、捜査関係者などへの取材で分かった。現場の警察官はその間、車や人通りのない車道を横切る容疑者の姿に気付いていなかった。8日で事件発生から1カ月。警察庁は8月下旬に警護の「検証・見直しチーム」がまとめた検証結果を公表する方針だ。

 また、安倍氏の国葬に反発が広がるほか、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と、自民党議員らとの接点が次々と明らかにもなっている。閉会中審査や秋に見込む臨時国会の議論の火種となりそうだ。