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共同通信
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前線の影響による大雨で5日に川が氾濫、住宅約300棟が浸水被害に遭った福井県南越前町では、9日も厳しい暑さの中で住民らが片付けや復旧作業に追われた。祖父が建てた家を取り壊す決断をした家族も。想像以上の増水に見舞われた当時の状況を住民らは「避難のタイミングが遅ければ命も危うかった」と振り返った。
福井県中央の山間部に位置する南越前町。5日未明から大雨が本格化し、午前9時には1時間に約80ミリを観測。鹿蒜川が氾濫した。
自営業の櫛村悦生さん(47)は、築48年の家が床上浸水し、やむなく取り壊すことに決めた。「大工だった祖父が建てた家を守れなかった」と話した。