「不死身になるわけではない」 ワクチン接種でも再感染する

 

 

「不死身になるわけではない」

ワクチン接種でも再感染する

 

NY市の移動式検査場(本紙)

 

 「ワクチンを接種した人でも感染するし、再感染した人もたくさんいる。不死身になるわけではないのだ」。ミネソタ大学医学部のスティーブ・ジェイムソン博士は警告する。新型コロナウイルスを巡り、ウォール・ストリート・ジャーナルはこのほど、世界中のほとんどの人が少なくとも一度は感染した可能性があるとする感染症学者の見解を紹介した。

 2020年春のパンデミックから2年以上が経過した。CDC(米疾病対策センター)によれば、米国内では今年2月までに約58%に上る人々が新型コロナに感染したと推定される。その後は、新型オミクロン株の亜種が次々と出現し、パンデミックの勢いはとどまる兆しが見えていない。

 同じく、ミネソタ大学医学部のスーザン・クライン教授は「多くの人は、気付かないうちにウイルスに感染していたのだろう」と指摘。昨年12月に発表した論文によれば、新型コロナの症例で約4割が無症状とされる。

 イェール大学の病理学者シェルドン・キャンベル氏によると、新型コロナに感染した人の約90%は血液中に検出できる抗体がある可能性が高いという。一方で「感染しても、抗体が体内に形成されない人も相当数いると思われる」と強調する。抗体検査では、コロナ感染による抗体とワクチン接種による抗体を区別することは不可能なため、CDCや米食品医薬品局(FDA)は推奨していない。

 


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