NYの元バーテン、人身売買阻止で活動
経験生かし、議員スタッフとして
ニューヨーク州上院議員のスタッフとして働くクリスティ・フォスターさんは、全米で長年にわたって問題視されている人身売買に強い問題意識を抱いている。ハドソンバレーの店舗で11年間働いてきたバーテンダーとしての経験を生かし、人身売買を防ぐための活動を続けている。ニュース1が9日、伝えた。
子どものみならず、大人をも搾取し、労働や金銭を媒介する性行為を強要する人身売買。全米人身売買ホットラインによれば、2020年には1万件以上の人身売買が確認された。中でも、ニューヨーク州は全米で4番目に件数が多く、確認された人身売買の25%は、バーテンダーをはじめとする地域住民からの報告だったという。
フォスターさんは、バーテンダーとして人身売買に気付いた際の様子を「男性客は、財布に女性の身分証明書を入れていて、それを私に手渡した。男性は、女性のお金を持っており、そこから代金を支払っていた」と述懐。人身売買と確信したという。
ニューヨーク州のホークル知事は、州酒類局が定めるバーテンダー養成プログラムに、人身売買を認識・報告するとの内容を盛り込むことを掲げた法律に既に署名。法案作成には、フォスターさんがスタッフとして支える議員が作成に関与した。プログラムは、今月末までに始まる予定だ。
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