米ロ、戦略核兵器の情報交換継続

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共同通信

 【ワシントン共同】米国務省のパテル副報道官は11日の電話記者会見で、米ロが新戦略兵器削減条約(新START)に基づき、戦略核に関する情報の交換を続けていると明らかにした。ロシアが米側による条約上の査察受け入れを8日に一時停止すると発表して以降も、核戦力検証の実務面で明確な変化は生じていないと示唆した。

 新STARTは米ロが兵器システムや施設の数、位置、技術的特性に関するデータを交換すると定めている。国務省はこの規定が「ロシアの核戦力に対する他に類を見ない洞察力を生み出してきた」と評価してきた。