Published by
共同通信
共同通信
終戦77年の15日、東京で全国戦没者追悼式が行われ、列島各地でも人々が戦争犠牲者に祈りをささげた。ロシアによるウクライナ侵攻や台湾を巡る米中対立などで国際社会の不安定さが増す中、改めて問い直される平和の意義。長引く新型コロナウイルス禍は遺族らを取り巻く環境に影響を及ぼし、慰霊や戦没者遺骨収集、戦争体験の継承といった取り組みを阻む。
日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式では、岸田文雄首相が初めての式辞で「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と強調。遺族代表、岡山県の大月健一さんは「今も私たちのような遺族が生まれ続けている」と、世界の紛争の解決を願った。