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共同通信
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新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、15日は全国戦没者追悼式への参列を諦めた人も多かった。「遺族は高齢化しており、貴重な機会が失われて残念」との声が漏れた。
松山市遺族会の事務局長を務める山下明さん(86)は3年ぶりの参列がかなわず、市内の自宅で式典のテレビ中継を娘や孫らと見守り、正午の時報とともに黙とうした。
商船会社に勤めていた父徳太郎さんは1944年12月、インドネシア沖で乗船中の物資運搬船を攻撃され、帰らぬ人に。一緒に餅つきをしたのが思い出という。
山下さんは「追悼式は同じ境遇にある遺族同士が思いを共有する場だ」と話した。