外交官ナンバー車、駐車違反を踏み倒し
NY市の未収罰金、5億3千万ドル
マンハッタンの日常光景と化している駐車違反。ニューヨーク市が抱えている違法駐車の未収罰金は、5億3450万ドルに上っている。他州ナンバーのトラックのほか、累計罰金額が多いのは、身分や立場が守られた大使館員、領事館員らが使用する外交官ナンバー車だ。ガーディアン(17日付)は、駐車違反の時効である8年を無視する「踏み倒し」の実態を伝えている。
ニューヨーク市によれば、エジプトのある外交官ナンバー車は、1983件の未払い切符を切られ、22万3265ドルを記録し、個人犯罪としてはワースト1。エジプトの国番号が刻印された外交官ナンバー車全体の罰金累計額は、201万4944ドルに上っている。インドネシアの外交官ナンバー車は、77万663ドルの罰金が累積しており、ある外交官ナンバー車は、5万6325ドルの切符を切られている。
ロシアがウクライナに侵攻した際、ロシアの外交官が10万ドル以上に上る交通違反の踏み倒しているのをジャーナリストが暴き、地元の人々が抗議した。市財務局によると、外交官ナンバー車による未払い罰金は合計1570万ドル。同局は、国務省と協力して、レッカー移動が禁じられている外交官ナンバー車による未払い駐車券を回収しているという。国務省は、複数の未払い違反が確認された場合、外交官ナンバープレートの新規登録や更新を許可していないとされる。
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