辺野古移設、沖縄県「敗訴」

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共同通信
沖縄県名護市の辺野古沿岸部=16日(共同通信社機から)

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を審査していた総務省の第三者機関「国地方係争処理委員会」は19日の会合で、沖縄県の「敗訴」となる決定を下した。名護市辺野古への移設を後押しする国土交通相の是正指示は「違法ではない」と判断。是正指示の違法性を主張し、取り消し勧告を求めていた県の訴えを退けた。

 係争委は近く、県と国交省に決定を通知する。県は不服がある場合、通知から30日以内に高裁に提訴できる。

 菊池洋一委員長(元広島高裁長官)は会合後の記者会見で「承認しない県の事務処理は裁量権の乱用に当たり、公有水面埋立法の規定に反する」と述べた。