対馬丸テーマに平和学ぶ

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共同通信
学童疎開船「対馬丸」をテーマにした学習事業で、慰霊碑に花を供える子どもたち=20日午前、鹿児島県宇検村

 太平洋戦争後期の1944年、沖縄を出港後、鹿児島県沖で米潜水艦に撃沈され、約1500人が亡くなった学童疎開船「対馬丸」をテーマにした学習事業が20日、同県・奄美大島の宇検村であった。村には多くの遺体が漂着し、慰霊碑もある。事業は沖縄県主催で、奄美、沖縄双方の児童・生徒ら50人ほどが参加。討論などを通じて平和の大切さを学んだ。

 参加者は遺体や生存者が流れ着いた船越海岸を訪れ、当時、救助活動に当たった奄美の人たちの様子を沖縄側のガイドから聞いた他、海岸にある慰霊碑に献花し、黙とう。沖縄戦経験者の証言が書かれたカードを読むなどして意見を交わした。

学童疎開船「対馬丸」をテーマにした学習事業で意見を交わす子どもたち=20日午後、鹿児島県宇検村
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