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共同通信
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戦争遺跡の保存や活用を考える第25回戦争遺跡保存全国シンポジウムが20日、広島市で始まった。広島が原爆の被害地だっただけでなく、旧陸軍の出動拠点だった歴史を踏まえ、遺跡を通じて戦争加害の面も伝えるよう求める声が上がった。
約150人が参加。主催する戦争遺跡保存全国ネットワークの菊池実共同代表は、この1年間で、国や県などの指定文化財となった戦争遺跡が全国で約20件増えたと報告。「遺跡は人類への警告の場として機能し続ける。正しく継承することが重要」と話した。
シンポは22日まで開かれ、被爆建物の旧陸軍被服支廠(広島市)や同県呉市の防空壕跡なども見学する。