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共同通信
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太平洋戦争後期に沖縄を出港した学童疎開船「対馬丸」が鹿児島県沖で米潜水艦に撃沈され、子どもら1500人近くが犠牲になった事件から78年となる22日、那覇市の碑「小桜の塔」で慰霊祭が開かれた。新型コロナウイルス禍の影響で昨年に続き一般参加は見送り、対馬丸記念館(同市)の職員らで実施した。
慰霊祭では強い日差しの中、亡くなった人々の氏名を刻んだ碑の前で十数人が黙とうし、焼香を上げた。生存者の高良政勝さん(82)は追悼の言葉で、ロシアによるウクライナ侵攻に関し「武器ではなく言葉を戦わせることで、解決の道を探ってほしいと対馬丸の子どもたちは願っている」と述べた。