加速で船首上がり視界悪化

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共同通信

 福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年、プレジャーボートが遊泳客に突っ込み男児ら3人が死傷した事故で、運輸安全委員会は25日、加速時に船首が浮き上がって前方の見通しが悪くなり、男児らに気づかなかった可能性が高いとする調査報告書を公表した。

 報告書によると、地元自治体などでつくる協議会は現場水域の航行や遊泳を禁じていたが、ルールをまとめたマップに表記がなかった。

 事故は20年9月6日午前11時ごろ発生。プレジャーボートは近づいてきたボートを避けて追い越そうと針路を変えて加速し、遊泳客に衝突した。時速約16.7キロで船首が上がり、視界が悪かったとみられる。