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共同通信
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【パリ共同】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は、ロシア軍が占拠したウクライナ南部のザポロジエ原発で送電が一時停止する事態が起きていることを巡り、東京電力福島第1原発事故を引き合いに出して危険性を訴え、安全確保のためIAEA専門家の常駐を目指す考えを示した。27日付のフランス紙ルモンドがインタビューを伝えた。
グロッシ氏は数日中に自ら派遣団を率いてザポロジエ原発を訪れる考え。派遣団は使用済み核燃料の貯蔵プールや原子炉の冷却に不可欠な電源供給の状況などを調べる。グロッシ氏は「福島の事故は冷却システムが働かなくなったことによって起きた」と説明した。