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共同通信
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福島県会津地方にそびえる磐梯山が1888(明治21)年に山体崩壊を伴う噴火を起こした後、川がせき止められてできた檜原湖(北塩原村)に沈んだ宿場町「檜原宿」の痕跡が、海洋研究開発機構の谷川亘主任研究員らの研究グループによる湖底調査で見つかった。グループによると、自然災害との因果関係が明確な水中遺跡は全国的に珍しい。
グループは昨年7月以降、潜水や水中ドローンでの調査を実施。湖北西部にL字形の石垣らしい物や人工的な丸い穴が開いた石などが沈んでいるのを確認した。宿場町の古地図と位置関係が一致しており、遺物と判断した。