「差別が子供の日常奪う」

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共同通信
広島市で開かれた学習会で、朝鮮学校の現状について報告する朴陽子さん(右)=28日午後

 広島市に差別禁止条例制定を求めている市民団体が28日、広島朝鮮初中高級学校の関係者をパネリストにした学習会を市内で開いた。保護者の朴陽子さん(57)は高校無償化からも除外されている学校の現状を報告し「朝鮮半島にルーツがあるというだけで子供たちは差別を受け続け、自分が悪いんだと思い込んでしまう。差別は日常を奪う」と話した。

 朝鮮学校では、危害を受けないように民族衣装の制服での登下校を中止している。朴さんは「生徒は、制服も着られないという現実を毎日思い知らされて生きている。今すぐに差別をなくす取り組みをし、罰則付きの条例が必要だ」と訴えた。