米民主党、敗北すれば外交に影響

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共同通信
講演する米通商代表部元代表補代理のグレン・フクシマ氏=29日午後、東京都千代田区

 米通商代表部(USTR)元代表補代理のグレン・フクシマ氏は29日、東京都内で講演し、米バイデン民主党政権について、11月に予定される中間選挙で同党が上下両院で敗北すれば「政権運営が困難になる。外交政策の遂行にどれだけ注力できるか疑問だ」と指摘し、ウクライナ支援や日米関係に悪影響が出かねないとの懸念を示した。

 フクシマ氏はバイデン政権の外交・通商政策に関し、緊張関係が続く中国への対応で「具体的な中身が出せていない」と強調。中間選挙の結果次第では「議会対策に力を入れる必要が生じ、ウクライナ危機などへの対応に支障が出かねない」との見方を示した。