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共同通信
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【ベルリン、パリ共同】ドイツのショルツ首相は30日、スペインとフランスを結ぶ新ガスパイプライン敷設計画の再開に支持を表明し、「欧州の主要な供給網を設けることは使命だ」と訴えた。ロシア産天然ガスへの依存脱却が狙いだ。スペインのサンチェス首相とベルリン近郊で開いた共同記者会見で語った。
ドイツはロシアから調達しているガス輸送量が6月から大幅に減り、ショルツ氏は「現在の危機の中で、互いにつながることが不可欠だと学んだ」と強調した。パイプラインの整備コストの高さや住民の反対もあって敷設計画の再開に消極的なフランス政府に対し、再考を促した形だ。