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共同通信
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国立科学博物館(東京)は2日までに、1923(大正12)年9月1日の関東大震災直後の惨状や避難の様子を描いた当時の油絵13点の修復を始め、作業を終えた一部をウェブサイトで公開した。カラー写真がなかった時代で、調査する室谷智子研究主幹(地震学)は「色彩が分かる資料は貴重。白黒では分からない被害の状況をリアルに伝えてくれる」と話す。
油絵は科博の収蔵庫で長年眠っていた。震災後の24年3月に購入した記録は残っているが、誰が描き誰から購入したのか、最後に展示した時期は不明。破れやへこみがありカビも生えていた。
来年の震災100年を前に昨年、科博は修復を開始した。