NYのレストラン、財政的苦境続く
コロナ影響、41%「3カ月前より悪化」
ニューヨーク州内のレストラン経営者の多くが、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で苦境が続き、業界の財務状況はますます悪化していると感じている―。そんな実態が、ニューヨーク州レストラン協会(NYSRA)が8月末に発表した調査結果で浮かび上がった。スペクトラム・ローカルニュースが報じた。
オフィスや人が集まる場所の閉鎖により、パンデミックの早い段階から、レストランは影響を受けてきた。昨年はさらに、インフレと労働市場のひっ迫が経営を困難にした。調査に対し、レストランの所有者・経営者の41%が「3カ月前よりも経営状態が悪化している」と回答。現在進行形で財政難にあることが、浮き彫りになった。レストラン経営者の39%は「経営状態が元に戻ることはない」と考え、42%が「ある程度の正常な状態が再び戻るまでに、1年以上かかる」としている。
調査対象となったレストランのうち、88%がメニュー価格を引き上げたほか、85%が食べ物と飲み物の価格を値上げていた。86%で人件費が増加した。一方、77%が営業時間の短縮を余儀なくされ、47%が通常なら営業している日に閉店していた。また、経営者の3分の1以上が事業拡大の計画を延期し、半数近く(49%)が完全な状態での営業を止めている。
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