IPEF交渉入り合意へ

Published by
共同通信
6月、パリで開かれた「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の非公式閣僚級会合の出席者ら(共同)

 米国が主導し計14カ国が参加する新たな経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の閣僚級会合が8、9日に米西部ロサンゼルスで開かれ、参加国が本格的な交渉入りで合意する見通しとなったことが3日分かった。5月の発足以降、対面による公式の閣僚級会合は初めて。中国包囲網との位置付けだが、関税の撤廃や引き下げは議論しないため、いかに実効性のある枠組みをつくれるかが課題となる。

 会合では(1)デジタル分野を含む貿易(2)半導体など重要物資のサプライチェーン(供給網)強靱化(3)クリーンエネルギー・脱炭素・インフラ(4)税制・反汚職―の四つの柱について協議する。