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共同通信
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入所者への不適切な対応が明らかになった神奈川県立の知的障害者施設「中井やまゆり園」(同県中井町)を巡り、県が設置した外部調査委員会(委員長・佐藤彰一国学院大教授)は5日、2015年以降、虐待の疑いがある事例が25件確認されたと発表した。このほか不適切対応と判断したケースなども含め、関与したとされる職員や元職員は計76人に上り、県は処分を検討する。
調査委は報告書で「虐待への意識が欠如し、不適切な対応が横行していた」と批判。職員間の対立や風通しの悪さから、入所者の支援について話し合う環境がなく、管理職のマネジメントも作用しなかったことを背景に挙げた。